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ヒーロートレーディングはドライウォール工法を専門とするビルダーです。

Drywallの家 ヒーロートレーディング

トリプルガラスの家 建築日記 (建て方偏・フレーミング)


主な建物仕様
ドライウォール・2×4フィートモジュール工法・トリプルガラス樹脂木製サッシ・レクサンド木製玄関ドア・木製室内ドア・無垢材フローリング・無垢材モールディング・無垢材の階段など・・・・



本日より大工さんによる建て方(フレーミング)が始まりました。

土台回し(防蟻材の加圧注入材)

本日より大工さん登場です。親子三代、計4人の大工一家です。いつも2人組で現場運営をしています。1番目の写真は土台の置き場所に墨を打って正確に土台を設置する、墨出し作業です。2番目の写真はアンカーボルト(土台と基礎をつなぐボルト)が入る場所を穴あけしています。そして最後の写真は基礎パッキンと呼ばれる基礎内部を通気する部材を基礎の上に置き、その上から土台を置きボルトで留めた状態です。
フィートモジュールの家の場合、図面の寸法に小数点第二位まで表示されています。これは日本の尺モジュールと大きく異なる箇所でもありますが、普通の大工さんが来たら凄く時間のかかる作業になってしまうでしょう。
明日は、内部の大引きを設置します。
ツーバイフォーの場合、根太レス工法と根太工法の2つの選択肢があります。今回は土台、大引き共に4×4(404)を使う根太レス工法です。根太工法とは、土台404の上に206の床根太を乗せる方法であり本来のツーバイフォー住宅の基本的な工法で有りましたが、最大の欠点は140o程、家の高さが上がってしまう事です。これすなわち、家が140o高くなると家の配置は北斜線または高度斜線の関係で南側に動かす事となり、庭が少なくなり北側には使えない余分なスペースが出来てしまう事となります。よって60坪ぐらいの敷地のお客様には根太レス工法で斜線ギリギリまで建物を北側に寄せて、南側の庭の確保をしています。60坪オーバーの敷地でしたら少々北側に使えないスペースがあっても気になりませんね。弊社はカナダの会社と取引があり以前その会社の副社長さんが日本に来た時、この根太レス工法が日本では一般的だと話をすると、なぜ日本人は面倒な根太レスを選択するのかと問われ、上記の説明をすると納得していました。ちなみにその副社長の家の敷地は300坪、家は120坪だそうです。そりゃー根太工法にするでしょ、斜線なんて関係ないでしょーよ!!大工さん的には根太工法の方が、簡単だと思います。その理由は明日の写真を見ると分かると思ます。
































大引き・束・金物

大工さん2人の2日作業で土台、大引きが完成しました。大引きの交差する下は束で支えてしいます。また、その交差する部分の4か所は大引き受け金物で補強しています。(最後の写真)
束と大引きを留めるビスは4本あり束は49か所。大引き受け金物は100個以上使い、釘は金物1つ対し10本。単純に1000本以上の釘やビスが使われている事となります。
明日は。防蟻工事と床下断熱材、そして1階の床を予定しています。床下に使う断熱材は第三種地域(青森・秋田・岩手)においても省エネ基準をクリアしている断熱材を標準仕様としています。省エネ基準のみならず耐震性においても標準仕様にて最高等級である耐震等級3をクリアできる仕様です。(但し、大きな吹抜けやスパンが広い、天井が高いなどの間取りの場合、少し補強する事もあります)






















天然物の防蟻材・床下断熱材・床合板24o

本日は朝一番で、土台と大引きに防蟻材の塗布を行いました。5年の保証があり2年後に無料点検も行っています。防蟻材は除虫菊の成分を使った天然物です。1番目の写真は床下断熱材です、前述した通り第三種地域(青森・秋田・岩手)においても省エネ基準を満たしている断熱材です。ホームセンターに売っている水色の物とは性能が全く異なります。(当然値段も高くなります。隠れてしまい且つ、お客様には分からない場所ですが良い物を使いたいですね)
断熱材はプレカットされた物(予め工場ではめ込む寸法に合わせてカットした製品)を使っているので、ほぼピッタリと収まりますが、一部隙間が出でしまう箇所もあります。2番目の写真をご覧ください、発砲断熱材で隙間を埋めています。基礎と土台をつないでいるボルト部分も防水テープで保護しています。ここまでの作業を行い、1階の床合板厚さ24ミリを上に被せています。
















防水気密テープ・撥水材塗布・養生

床合板には当然ですが継ぎ目があります。その継ぎ目は防水気密テープで全て被います。所詮、木材ですのでごくごく僅かな隙間が発生してその空気が室内に入る可能性もあります。家全体の気密確保の目的で行っています。床下断熱材も隙間なく、隙間は発砲断熱材を施工。その上の合板の継ぎ目は気密テープを施工。この地味ーな作業を行う事により家の性能は良くなるのです。家の気密確保はまだまだ行います。お楽しみに!!(床合板の継ぎ目は雄部と雌部になっいてシッカリと繋がっていますが、テーピングを行ってます)
2番目の写真は合板の表面に撥水材を塗布している様子です。雨が降っても撥水するので安心です。最後の写真は床全体をビニールシートで覆い、本日の作業は終了です。(このシート1枚物なんですよ)




























1階の壁・スタッド間隔407・4×8外壁合板

本日より1階の壁が始まりました。壁内にある柱(スタッド)の間隔は407oビッチとなります。日本の尺モジュールの家ですと455o間隔となってしまいます。407oピッチが本物のフィートモジュールのツーバイフォー工法なのです!!ツーバイフォーは壁で支える工法であり、その壁内に配置されるスタッドの本数が多いほど耐震性が上がるのは言うまでもありません。
外壁合板も日本のツーバイフォーとは違います。スタッド間隔を407oにしているため4×8合板(1212×2424)の大きな合板を使います。日本の場合は3×8(909×2424)。合板の継ぎ目が少ないほど耐震が上がるのも当然の事です。北米のツーバイフォーはこの工法なのです。なぜ日本のツーバイフォーは耐振性の劣る尺モジュールになったのでしょう??簡単な事なのですが、フィートモジュールにすると小数点第二位までの数値が図面に記載され、尺モジュールの家とは全く異なってしまいます。すなわち日本の大工さんがフィートモジュールに対応できず、日本古来の尺モジュールに変えてしまったのです。この家の図面を日本の大工さんに見せると不思議な顔をすると思います。日本の設計士さんもフィートの図面に対応できる人は少ないのです。

















外壁合板厚み12ミリ

外壁合板は4×8の厚さ12oの物を使っています。北米のツーバイフォーでは当たり前の厚さですが、日本の大手のツーバイフォーの会社でも9oが一般的です。9oで十分と言う設計士さんも多いのですが、ここは北米の考えに沿って12ミリにこだわっています。
モジュールを尺モジュールにしてスタッドの本数を減らしたり、外壁合板を3×8の小さな物にして且つ厚さを9ミリにすれば、材料代も安くなりますが、イタシマセン!!



























4×14の床梁りと室内壁

本日より室内の壁が始まりました。外壁と違い合板が付いていないので、起ち上げるときも軽いです。1番目の写真は2階の床を支える梁です。通常2階建ての家では構造計算は義務付けられていませんが、この部分は構造専門の設計士さんにより計算をしてもらいました。その結果、4×14となりました。この梁3人かがりで持ち上げました。物凄く重かったです。


















室内壁完了・スダッドピッチ407・雨対策?

室内壁は完了です。当然ですが室内のスタッドピッチも407oです。その理由は石膏ボードの時にわかりますよ。最後の写真は、いよいよ梅雨到来ですね、大きなビニールシートで室内に雨が入らないように簡易的な屋根をつくりました。ツーバイフォーの家は屋根がかかるのが遅く、その間の雨対策も必要です。大きなシート大変便利です!!



















2階の床スタート

2階床の材料が搬入されましたが、現場は雨が降ったりやんだりで、大工さんリズムがつかめない様子です。明日は晴れの予報です!!
















足場・2階床根太・親子3代大工一家

足場工事を行いました。2人で2時間半ぐらいの作業でした。本日は大工さん3人(じーちゃん、息子、その息子)他人同士の大工さんが3人入っても思ったより進まないケースもあるのですが、やはり親子です。じーちゃん(親方)の指示で息ピッタリ。

















2階床根太ピッチ407・4×8床合板・防水気密テープ・撥水加工

2階の床根太ピッチも407oとなります。この家全て407ピッチです。455oピッチの日本のツーバイフォーと比べ、1割増しぐらいの木材を使っている計算になります。言うまでも無くこの家強いです!!!材料代も高くなります!!!とほほ・・・・・
根太ピッチが407なので、床合板も4×8となります。日本の家ですと、3×8か3×6と小さな合板となります。外壁合板も同じですが、つなぎ目が少ないほど家は強くなります。最後の写真の白いテープは床合板のつなぎ目に貼った防水気密テープです。2階に気密テープは必要ないと言う考えになりますが、弊社では工事中の雨対策そしてやはり気密目的で施工をしています。こんな、小さな作業の積み重ねによって家の性能は良くなるのだと思っています。料理もひと手間で味が変わるのと同じてはないでしょうか?最後は撥水加工剤を塗布して本日の作業は終了。























2階の壁

本日より2階の壁が始まりました。雨天のため、特設テントを作り作業開始。写真中央は約9mの壁です。壁の真ん中にジャッキをかませて立ち上げます。このジャッキを考えた人はスゴイ!!。6mぐらいの壁でしたら3人がかりで手作業で上がります。

















2階の壁

本日は大工さん3人。ハイペースで進んでいます。外周の壁は完了して明日は室内壁の残りとなります。最後写真は2階バルコニーからの景色。


















2階の室内壁完了

2階の室内壁完了です。当然ですが、2階の壁のスタッドピッチも407oです。明日は2階の天井を予定しています。
















2階天井

次は、2階の天井根太です、このピッチも407o。
















2階の小屋(屋根)

屋根は2×10(38×235)と2×6(38×140)の組み合わせとなります。このピッチも407oです。この太さがツーバイフォーの家です!!
















小屋の続きと野地合板(厚さ12ミリ)

野地合板を貼ると、屋根の上からの景色を見る事が出来ます。この場所はなかなかの景色です。これは、我々の特権でお客様は見る事が出来ません。以前行った府中の現場は、競馬場のスタンドが見えました。
この時期になると私はとても忙しくなります。サッシ、玄関ドア、軒天換気材、ケイカル板、透湿防水シートなどの材料の拾い出しをして注文し納期確認。そして外壁屋さんとの現場打合せなどなど。間もなく現場入りする電気屋さん、水道屋さん、外壁屋さんとの日程調整もあります。手帳の予定表がぴっちりです。




















野地合板完了!!

まだ金物などの作業は続きますが雨に悩まされたフレーミングも間もなく完了です。野地合板の上にシートを貼っての作業です。雨対策に時間がとられて大工さんも大変です。


















1階の下屋(屋根)と小屋束(図面以上の強度)

本日は、1階部分の屋根の作業です。1階の屋根なのに、2×6です。すなわち2階の屋根と同じ材料を使っています。これには、さすがの親方もここは、2×4充分だよと、申しておりました。中央の写真は屋根を支えている小屋束です。実は設計図ですと、この材料は4×4の柱を使い小屋の梁(2×10のダブル)を受ける図面になっています。再度中央の写真をご覧ください。2×4が4本になっています。2本は2×10の梁を受けて両サイドの2本は揺れ止めとなっています。これは設計以上の強度が出るので設計士さんも承知している事で親方の意見を優先しています。設計士さんと親方は互いに意見の言える間柄であり、且つ認め合っているからこそ、このような現場判断が実現しています。一般的な会社では、大工さんは図面通りの施工をするだけで、どう考えてもおかしい箇所があってもそのまま何も意見する事なく施工してしまいます。笑っちゃうような図面は世の中には結構あるようです。最後の写真は束の下部分です。設計図には特に金物の指定は有りません。2×4の4本の束を留める金物も既製品にはないので既製品の金物を改良した親方の即席金物です。ここまで施工してれば束がずれる事は無いでしょう。弊社は大量生産する会社ではないので、いつも大工さんとドライウォーラーは同じ人です。これで品質を一定にしているのです。どこかの大手ハウスメーカーさんは全ての材料を工場生産し、現場はその材料を組み合わせるだけなんて会社もあります。何千棟も建て一定品質を求めれば仕方ない事だと思いますが、どの家も版で押したような家になってしまいますね。そうそう、裏話ですが、このような会社の家で組立に来る人は、大工さんではないんですよ。たって組み立てるだけなので誰でも出来るのです。これも怖いお話です。





























ルーフィング・金物

屋根のルーフィング(防水シート被せ)も完了して、1階と2階をつなぐ帯金物、屋根のあおり止め、1階と土台をつなぐL字とT字金物の取付完了です。実はここにも親方のこだわりがあるのです。垂直方向の帯、T字、L字に関しては現在仮止めの状態です。木造の家はこれから搬入される重量物である石膏ボードを室内に入れるとほんの何ミリかですがその重みで沈むのです。そうすると垂直方向の金物は撓んでしまいます。石こうボードを搬入するまで垂直方向の金物は固定しません。これやっている大工さん少ないです。その理由は下記をご覧になると分かります。
















外壁透湿防水シート・電気屋さんと水道屋さん

あれあれ、金物を固定する前に外壁にシートを被せています。この後のサッシ取付の工程もあり、また明日の雨天に備えて金物を固定せずにシートを被せます。石こうボードの搬入はまだ先です。ご安心ください、石膏ボードを室内に入れてからシートを一部剥がして金物の固定をするのです。当然ですが、剥がした跡は防水テープで補修をします。2度手間3度手間となりますが、重みで沈んだ状態で垂直方向の金物を留めるのです。金物の位置はシートの上から印をしているので判別できます。
シートはタイベックシルバーを標準としています。透湿、防水効果の他、遮熱性のあるシートです。ここまでやれば万全です。価格は普通の白いタイベックと比べて倍となりますが、お引渡しをしたお客様からは熱い、寒いと言われた事は一度もありません。勿論全てがこのシートのお陰ではないですよ。
本日より、電気屋さん、そして水道屋さんは2回目の登場です。石こうボードを貼る前に配線及び配管を行います。最後の写真は3時休みの風景、大工さん、水道屋さん、電気屋さん計6人の姿です。みんな何度も顔を合わせているものありますが、楽しそうに会話をしています。ここが大事なんです、職人さんがみんな笑顔で話せる現場は互いの仕事に気を使い、気軽に声を掛け合える環境を大切にしています。ギスギスした現場からは良い物は出来ません。

































以上で建て方偏を終了いたします。つづきは造作編をご覧ください。

打合せ・基礎編

  造作編

   完成編


リターン

ナビゲーション