木製外壁のQ&A

外壁の樹種
ウエスタンレッドシダー

ヒノキ科(ネズコ属)である為屋外においても優れた耐候性を発揮します。北米においては高級住宅の外壁材として使用されることが多く、沢山のセレブから支持されています。日本においては、鎌倉や逗子地域にて多数の邸宅に採用されています。 高い防火性能、防腐性能、防蟻性能をこの外壁材で実現する事が出来ます。


木製外壁(サイディング) Q&A

どうやって天然木に防火性能を持たせたの?

発泡性の薬剤(安全性は実証済)を注入しています。炎があたると、浸透している薬剤が泡のように表面から出て炭化層を形成し、燃え広がらない仕組みになっています。特殊な薬剤、注入法により風雨にさらされても防火性能が劣化しない高い技術で作られた製品です。新築時に防火性能があっても10年、20年の経過と共に防火性能を失っては意味がありません。この製品はUL790と言う日本にはないアメリカでの厳しい暴露試験にも合格し、基材が残る限り防火性能は劣化しないことが証明されています。

木って腐るんじゃないの? (10年保証付き)

ウエスタンレッドシダーはヒノキ科(ネズコ科)の樹種です。日本のヒノキやヒバと同様に木自体が持つ抽出成分が高い防腐、防蟻性能を有します。鎌倉や逗子地域では築20年以上の外壁も多数あり、腐らずに味わい深い表情で自然豊かな街並みを演出しています。無塗装でご使用されても、腐れ、カビに対して10年の保証を致します。

外壁の継ぎ目が沢山あるけど、防水性は大丈夫?

本製品は長さ1.8~4.2mの乱尺サイズ(約30㎝ピッチ)で外壁の継ぎ目がランダムに見える乱張り施工が基本となります。自然な色むらも含めた天然素材ならではの表情をお楽しみください。雨仕舞につきましては、外壁より内側に雨水が浸入しても躯体内には浸入しないよう、一般的なサイディングと同様に二次防水を施す事が必須条件となります。防水紙、防水テープ等を使用した防水施工の強化により、雨仕舞対策は万全です。

天然木って素敵だけど 反ったり割れたりしないか心配

天然木は呼吸、収縮しますので、どうしても反り、割れが発生します。これは天然木の特性としてご理解頂かないといけない点です。しかし、そんなに不安にならなくても大丈夫です。ウエスタンレッドシダーは針葉樹の中でも最も寸法安定性に優れた樹種の一つで、くるいにくい性質を持っています。また外観上どうしても気になるようでしたら部分的に張り替え等のメンテナンスも可能です。

また、高い防腐性能の証でもある アク と呼ばれる抽出成分や多めに入り過ぎた不要の防火薬剤が、木の断面からにじみ出る事が有ります。モルタル、金属等に付着した場合、初期段階なら温水とブラシで落とすことが出来ますが、放置すると汚れ、腐食等を生じさせる場合があります。ただし、必ず出るとは限りらず出続ける物でも有りませんが、モルタル等の他の部材との組み合わせや駐車場スペース上部でのご使用はこの点をご留意の上デザインを決められると事をお勧め致します。水切りは腐食には比較的強いステンレス製の物をご使用下さい。ガルバ二ウムは腐食させる可能性が高いのでお避け下さい。

木の外壁って退色するのでは?

木材を外部で使うと、全ての樹種が退色します。特にウエスタンレッドシダーはもく肌の色からダークグレー、そしてシルバーグレーへと退色しますがもこの風化の味わいがファンを弾きつけている一つの理由です。

メンテナンスが大変そう

お客様が想像しているよりずっと簡単です。もともと防腐性、防蟻性の高い樹種ですから、例えば2年に1回の防腐塗装をしてください。というお願いはしていません。経年変化でグレーに退色する表情が好き、多少の反りや干し割れも味のうち というお考えの方にとっては、メンテナンスの必要はありません。また、色の変化が気に入らなかったり、反りや割れが気になった場合は何度でも再塗装、部分交換が可能です。自由に長期間、違和感なくメンテナンスし続けられる 実はこの点がとても大事なポイントで、一般的なサイディングと大きく違う点なのです。

20年後30年後の我が家がどう味わい深く変わって行くのか、こんな楽しみ方も素敵な事ではないでしょうか。