【Drywall & 無垢材の家】
アメリカの家
フィラデルフィアにお住まいの方の日常
フィラデルフィア、夜の住宅街 アメリカの歩道は日本のように外灯が多くありません。防犯の目的もあり夜間にライトアップしている家もあります。
古い家が高く売れる!!??・家の価格が学区により異なる!!??
フィラデルフィアは家を建て替えないのでほとんどの家が古いです。築40年とかは新しい方で、ざらに築100年というのも。家の価値は学区によって左右されますが、どこにおいても経年で価値が下がるということはあまりなく、むしろ上がります。なので、家を資産と考えるのが通常で、メンテを誰でも行いますし、外観は古そうに見えても、インテリアはとてもキレイにリフォームされている家が多いです。家の質は広瀬さんがスタンダードにしている質の半分くらいですね。とくにドライウォールは質が悪く、パテが薄いので釘の頭は見えるし、エッジは金属が見えるしといった感じです。ただペイントをどこでも買えるので、タッチアップもお手の物になりました(3.6L缶でだいたい4000円しない程度)。先日はガレージを全部自分でペイントしてしまいましたし、家 の中のドライウォールも穴が開けば、パテしてサンディグしてペンキ塗ってという作業が簡単にできます。ドライウォールはそう言った意味でも手軽で、だれでも綺麗に塗れてメンテできるのがいいですね。こちらのドライウォールを体感すると、広瀬さんの塗装屋さん(ラルフさん)のドライウォールのパテ、サンディング、塗装のクオリティは本当に高いと思います。無垢材を使うことはこちらでは結構レアで、hardwood flooringという合板材を利用するのが一般的です。倉庫スペースにフォローリングも自分でやってみましたが、フローリング材もホームセンターにあるのでこれもDIYできて便利です。無垢材と異なり、合板材はまっすぐで施工が楽でしたが、やはり無垢材の雰囲気には劣るなと。またこちらの外壁トレンドはサイディングですね、レンガや石はやってもアクセント程度が多いです。サイディングは今風に見せることができるし、軽いのでこちらでも重宝されているようです。こちらは、足場を利用せず、(土地が広いので)クレーン車のようなもので人と材料ごとを持ち上げて、家の四方から一気に外壁を終わらせてしまう施工なので、足場で最後の直前まで家が見えないということはなく、最初から最後まで建築中の家がよく見えるのも日本と違うところですね。
アメリカは全館空調の家がほとんど ダクト掃除専門業者がいる!!
アメリカの全館空調ですが、古い家(築50年以上)を除いて、ほぼ間違いなくついています。特別な機能がついている日本のようなものはあまりみません。1階と2階の風量は、自分で全館空調の送風ダクトの弁の開閉を調整し風量を変えるとかは当たり前です。つまり自動で風量をリモコンでかえるなどのシステムはない、ごくごく平凡な作りです。したがって、音も日本のダイキンのにくらべればものすごくうるさいです。機種自体が50-120万、設置代が30-50万とのことです(ネット情報)。ダクト内部がホコリだらけになるの長期的には問題で当然起こりえます。それなので、ホコリを吸引する会社がいっぱいあり、全部のダクトを掃除してくれて5万くらいです。
フィラデルフィアの電気代
アメリカがもっと真面目にエコに取り組めば、世界のCO2はもっと減ると言われている通り、すべての電化製品のenergy efficeny は日本に比べて低いです。電気代はそもそも日本の半額程度ですが、200平米の家を全館空調で冬(外気温は-5 ~ 5度程度)を過ごした感じ、電気代は月1万3000円くらいでした。ちなみに全館空調はごく普通の機種ですし、エネルギー効率がいいとも思えません。
このように、安い機種で安い設置費で安いメンテ費で、多くの家に普及させているため、全館空調がない家はほぼ見ません。日本は、特別な設備、というレッテルですが、その真逆です。
アメリカの在宅勤務は週に3日~4日 会議の方法
こちらもコロナウイルスの影響で大きく日常が様変わりしています。たとえば、NBAは中止になり、ニューヨークのブロードウェイも1ヶ月公演休止、学校は1ヶ月休校、仕事は在宅勤務に切り替わりました。在宅勤務ができる職種とそうでない職種がありますが、私の仕事は在宅勤務が可能です。私の仕事は世界各国の人と仕事をしたり、上司が別のオフィスにいたりというのが通常なので、あるオフィスのある会議室で会議を行うということが稀です。したがって、日常からwebexという電話会議またはテレビ会議システムを、パソコンやiphoneなどから参加するというのが日常です。日本で勤務していたときも週に1回は在宅勤務していましたが、多くはオフィスにいっていました。理由は様々ですが、会議に必要な人がオフィスに来ているのが日常でしたし、日本の文化というのも理由だったでしょう。一方、米国は国土も広くオフィスも遠い、多様な考えが受け入れられ、家族中心の文化です。こういったことから、なぜわざわざ30-40分も運転してオフィスにいかねばならない?、上司がオフィスにいないのになぜいかなければならない?、など、日本で言えば「ありえない」考え方が、「普通」なのです。また、時間制の業務体型ではなく年俸契約のため(つまり時間外手当や代休や出張手当や通勤手当など一切なし)、何時間働こうが、どこで働こうが、全然誰も気にしないのです。したがって、前置きがながくなりましたが、週3-4日は在宅勤務が私の通常です。コロナが来てからは、在宅勤務強制となり週5日は在宅勤務です。
廣瀬さんがおっしゃるとおり在宅勤務は今後日本でも増えると思います。もし家からでも同じ質でこなせる会議があったら、誰が電車に乗って通勤時間を無駄にしてわざわざオフィスにいって会議にでたいでしょうか?!コロナの件で多くの会社は在宅勤務を行うと思います。そこで気づくと思います、いくつかの会議は在宅でもこなせると(もちろんオフィスにいって顔をみて会議するほうがいい場合もあります)。home
officeというニーズはそういった意味で上がってくるでしょう。
多くの同僚はhome office(日本でいうと書斎)をもっているようです。といってもパソコンや机などがおいてある一部屋という感じです。ただ、私の結論はhome
officeという固定空間はいらないということです。机という固定空間にしばられるよりも、時と場合によって移動できる方がいいという結論です。プリントアウトを一切しないので、PC(ラップトップ)のみで仕事しているので、場所を選ばないのです。そのへんの椅子に座ってやっていたり、静かな場所がほしければ静かな部屋に移動したり、運転しながら会議にでたり、などなど。Home
officeという空間を私も用意していましたが、結局は子供の音楽部屋としてメインで利用しており、子供が使っていない間は私がhome officeとして使ったりなど、実際の使用方法は変わってしまいました。日本でhome
officeを作る場合は、窓のない空間をうまく利用するといいのかもしれません(間取りの上でも)、もちろん窓があったほうがいいでしょうが。。。
フィラデルフィアの通勤
アメリカの都心、例えばフィラデルフィア中心部は多くの人が電車、バス、自転車で勤務しています。一方でアメリカの郊外、たとえば私が住んでいるフィラデルフィア郊外は、ほぼ100%が車通勤です。日本で例えると、新宿駅周辺の人は電車バス自転車通勤、吉祥寺(以南)周辺の人は車通勤、みたいな感じです。日本と米国では、各地域の距離感が違うので例えをつくってみました。いかに車通勤の人が多いかわかりますでしょうか?これには公共交通機関相当イケてない(まず時刻表がそんざいしない)というのがあります。中心部は駐車場事情がわるいので仕方なく公共交通機関を使いますが、すこし離れれば皆車です。この車人口が、朝・夕に道路にあふれるわけですから、渋滞は凄まじいです。そうすると、「渋滞にはまってまで会社行く意味ある?」→「本当に意味のある会議以外は会社に行く必要ないのでは?」→「在宅勤務でいいでしょ」→「家で勤務してるんだから、雑音(子供がわめいたり、宅配業者が来る)は当たり前」といった思考回路となります。電話会議で子供が、「ママー、パパー」といったりしているバックグランドノイズは、日常茶飯事です。「昼飯食べてないから、食べながら会議出るけどごめんね!」とかも、普通です。
アメリカとカナダの家の 内外写真と間取り図。(下の写真をクリックしてください)
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クロスを使わない室内壁【Drywall】
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高耐震工法【Feet Module】
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アメリカとカナダの家【外観・内装】
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アメリカの家【間取り・外観 全47】
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1968年築カルフォニアの個人宅
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フィラデルフィア夜の住宅街
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フィラデルフィアの建売り 価格
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洗濯物は外に干さない
【Drywall & 無垢材の家】
本物の北米住宅をお建てします
日本の家は、新築時がピークの美しさで10年もすると壁紙が汚れ、合板フローリングの一部が剥がれ。ドアも汚くなってしまいます。塗装も出来ないので薄汚れた感じに・・・すると愛着も薄れメンテナンスも最小限・・・・家の寿命も短く・・・・50年後に解体??
北米の家のように、手軽なメンテナンスで、いつまでも美しい室内空間を保てる事が重要だと思います。
北米では築100年の木造住宅も珍しくなく、新築も中古もさほど変わらぬ価格で取引されています。築30年ぐらいでは築浅物件です。北米では家を解体する事はまずありません。中古住宅を購入し、室内の再塗装を行い自分の好みにリノベーションするのが一般的です。